金彩上田では、着物の制作だけにとどまらず、「金彩」という日本の美しい装飾技術に対する理解と興味を深めていただくため、さまざまな活動に取り組んでいます。その一つが、現在京都市中京区の《ボタニカルカフェ コミュニティスペース rito rito》さんにて、月に1回(全4回完結)で開催している金彩ワークショップです。
参加者の皆さんは、SNSなどを通じて私たちの作品や活動に興味を持ってくださった方々。中には東京や神奈川、岐阜、神戸、大阪など、遠方からわざわざ足を運んでくださる方も多く、その熱意とやる気には毎回感動させられます。
「絵を描くのはちょっと苦手…」という方でも、あらかじめこちらで用意した下絵に沿って課題を進めていただくため、どなたでも気軽にご参加いただいています。
慎重に少しずつ進めていく方、大胆に手早く仕上げていく方…、箔の選び方一つにも、それぞれの個性が現れます。同じ課題でも、作品の雰囲気はまったく異なり、講師である私たちも毎回ワクワクしながら拝見しています。
日常ではなかなか触れる機会のない「工芸」という世界を、自分自身の感覚を使って体験し、楽しみながら学ぶ。そんな時間を通じて、金彩の魅力をそれぞれの方法で伝え、紡いでいってくださることを願いながら、残りの講座も参加者の皆さんと共に楽しんでいきたいと思います。
今後もこのような活動は継続してまいりますので、金彩にご興味のある方は、ぜひ一度ご参加ください。お会いできるのを楽しみにしております。